泥流

 堆積物重力流の一種で,一般には泥質分を多く含んだ,したがって流体のマトリックス強度が比較的大きいが,粗粒な礫質分の含有量の少ない流れを指す.粗粒な礫質分を大量に運搬している場合には土石流と呼ぶことが多いが礫質分の量に関係なく泥流と呼ぶこともあり,土石流との使い分けは必ずしも明瞭ではない.火山周辺における火山砕屑物を中心とする再堆積も(火山)泥流と呼ばれており,それは泥質分の含有量が高いとも限らない.インドネシアのlaharは,こうした火山体周辺における泥流を指す用語として広く知られている.古くは発生原因のよく分からない火山性の大規模な土砂移動に対して泥流という用語が使われた.

             〜新版地学事典(平凡社)