はじめに


 大雪山国立公園は,北海道のほぼ中央に位置しており,北海道の屋根と言われている.2000m級の30数峰の山々からなる日本最大の23万haの広さを持つ山岳公園である.

 大雪山は,これらの山々の総称で,大雪山という独立峰はなく,旭岳2290mを最高峰として,2000m級の山々が,50km以上にわたって東西南北に連なっている山岳である.

 私は,小学校時代の修学旅行で旭岳を訪れた.当時は何一つ知識を持たないでこの地にやって来たが,大雪の自然の雄大さにはかりしれない感動を受けた.その感動を確かなものにするため,卒業論文として「大雪山地質案内と教材研究〜西側登山コース」に取り組んでいる.

 内容はコースガイド中心であるが,このガイドを作成するにあたって,一般に世間に出回っている大雪山に関するガイドは,コースで見ることのできる高山植物や一般的なみどころ,絶景の写真やコースを完走するのに要する時間などが書かれているにとどまっている.岩石学的みどころが不十分で登山ガイドとしては物足りなさを感じる.北海道の最高峰旭岳や大雪山を登るのであるから,あらゆる視点で楽しみたいのではないかと考える.

 そこで私は,このガイドで岩石学的みどころと一般的みどころをMAPに示しながら登山コースをパソコンのホームページ上で解説していき,このホームページを見てくれた人に「旭岳に登ってみたい」とか「大雪の雄大な自然に親しみたい」という気持ちを持たすことができるような内容にしたいと考えている.ぜひ,この登山ガイドを参考にしながら大雪山に親しんでいただきたい.