小学理科研究 

岩石・鉱物の観察


1 授業の目標と概要

 岩石と鉱物は,われわれが住む地球そのものをつくっている物質である.太陽系の内側にある他の惑星や衛星もおもに岩石や鉱物からできている.我々に資源をもたらしてくれる岩石は自然界においてきわめて重要な天然物質であるといえる.しかしながら都会の中で暮らしていると,身のまわりの土地をつくる岩石・鉱物がどういったものでどんな種類があるのか,どのようにしてできたものか,なかなか実感できないのも事実だ.
 この授業では,岩石と鉱物の定義からその自然界における意味を理解し,そのあと標本観察と岩石薄片の顕微鏡観察を行い,さらに大学構内にある岩石を鑑定する課題が与えられる.短い時間内であるが,実際に目でみて手足を動かし触感を確かめることが重要であり,それによって理解が深まると考える.小学校理科6年の教科書では「土地のつくりとでき方」の単元があり,そこで身のまわりの土地や岩石がどのようにできたか学ぶことになっているが,地球という,より巨視的な視点で岩石をとらえることも教える側には要求される.

2 授業レジメ (90分)

(1)鉱物と岩石の定義,地球物質としての岩石・鉱物    20分

(2)代表的な鉱物と岩石の種類  -標本を見る-    20分

(3)岩石を顕微鏡で見る -偏光顕微鏡-    20分

(4)大学構内の石碑や庭石はどんな岩石か見てみよう    30分

3 課題
大学構内の石碑・庭石・門はどんな岩石?

1.旭川校正門
@全体の色は? A鉱物の平均的な大きさは? B何種類の鉱物が見られますか?

2.管理棟前の石碑(校歌)と胸像
この石碑は台座と支えと歌詞を刻んだ碑の3つから成っていて,ほぼ同じ種類の岩石 からできていますが,見た目がちょっと違います.また胸像の台座をつくる岩石はも っと黒っぽく見えます.この見かけの違いは構成鉱物の大きさや量比が異なっている ためです.石碑の3つの部分と胸像の台座それぞれについて,@鉱物の平均的な大き さやA有色鉱物と無色鉱物の量比について調べなさい.

3.彫刻 -風の誕生-
風の誕生の台座をつくっている岩石について,@特徴的に大きな結晶が見られます. 白い色をしたその鉱物は長石です.3個の大きな長石を選んでその平均径を求めなさ い.Aこの岩石と最もよく似ている岩石は構内のどこにみられますか?Bこの岩石は 地球のどういうところに分布していますか?また全く分布していないところはどんな 場所でしょうか?

4.昭和池の岩石
昭和池周辺にはほぼ3種類の岩石が見られます.@それらはそれぞれ昭和池庭園のど ういう部分に使われていますか?Aまたこの中で,岩石の分類としては仲間外れのも のがありますが,その岩石の特徴を示しなさい.Bこの中で,正門の岩石と最もよく 似ているものは?


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