コンピュータの色表現について

モニタの色と紙の色

コンピュータで作成した画像の色と、それを印刷した画像とでは色の異なりが生じる場合がある。その理由は、モニタの色の表現方法と印刷物の色の表現方法との違いによる。

加法混色(RGBカラー)	減法混色(CMYカラー)
テレビやコンピュータのモニターは、光を直接感じ取らせるやり方で色を表現している。そのため、光の三原色(レッド、グリーン、ブルー)を混ぜあわせると色が明るくなり、最大の場合は白になる。	絵の具や印刷のインクなどは、太陽光の反射によって色を認識している。このような場合、複数の色を混ぜあわせると色が暗く濁り、最大の場合、黒に近くなる。白い太陽光(赤、緑、青がそれぞれ100%)から、赤、緑、青を除く(物体に吸収される)と、それぞれシアン(青)、マゼンダ(紅)、イエロー(黄)の光になる。

混色の方法

コンピュータでは、RGBの各チャンネルをそれぞれ256の諧調で混ぜ合わせて、色を作っている。

コンピュータでは、RGBそれぞれのチャンネルの強さの表現のために、8bit(8けたの2進数)ずつ割り当てている。
8bitで256種類の表現ができる。
したがってカラー画像の場合、各チャンネル8bitずつの24bitで色を表現する。この方法で表せる色は約1677万色である。
この色数は、肉眼で認識できる色数よりは少なく、印刷インクの色数よりは多い数である。

色のとらえ方

色は、色相・彩度・明度の3つの性質でとらえることができる。

色相	色の種類を表す
彩度	色の鮮やかさを表す
明度	色の明るさを表す

参考

笠井亨(1998)『エプソンカラープリンタで学ぶColorSync』(IDGコミュニケーションズ)