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情報をどのように活用するか-引用の方法-

引用の目的

著作権とはなにか

著作権の概要

著作権を管理している団体

引用の原則

著作権法

第二条 この法律において,次の各号に掲げる用語の意義は,当該各号に定めるところによる。

一 著作物 思想又は感情を創作的に表現したものであつて,文芸,学術,美術又は音楽の範囲に属するものをいう。

第三十二条 公表された著作物は,引用して利用することができる。この場合において,その引用は,公正な慣行に合致するものであり,かつ,報道,批評,研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。

2 国若しくは地方公共団体の機関,独立行政法人又は地方独立行政法人が一般に周知させることを目的として作成し,その著作の名義の下に公表する広報資料,調査統計資料,報告書その他これらに類する著作物は,説明の材料として新聞紙,雑誌その他の刊行物に転載することができる。ただし,これを禁止する旨の表示がある場合は,この限りでない。

自己の文章と引用との関係

引用


引用箇所に対する
自分の考えを示す

自己の考えを
展開

・引用箇所をどのように理解
  したのか(解説・評価)。

・引用箇所の何を問題にした
  いのか(批判・問題提起)。

引用の形式

引用箇所の示し方

引用箇所をカギ括弧で括る



コミュニケーションに参与する中で,自己の持つ書くことの様式のレパートリーを調整的に適用し続けることで,コミュニケーションの作動の継続を図ろうとすることが,コミュニケーション能力であり,双方向的な書くことの基底的な能力である。そして,書くことの学びは,規範的な書くことと自己表現との間にある。すなわち,そこで構成された書くことの様式を規範として共有しつつ,それが反省的な調整によって獲得された自己の書くことの様式であることを確認していく経験を積み重ねていくことが,書くことの学びであると考える。



上田祐二は,書くことの学びは,規範的な書くことと自己表現との間にある(「電子メディアを活用した書くことの学習の基礎論的考察-書くことの双方向性と書くことの双方向的な学習との接点-」『旭川国文』第20号,2006年3月)と述べている。

引用箇所で改行する



 上田祐二は,コミュニケーションの視点から,書くことの学習を次のようにとらえている。

コミュニケーションに参与する中で,自己の持つ書くことの様式のレパートリーを調整的に適用し続けることで,コミュニケーションの作動の継続を図ろうとすることが,コミュニケーション能力であり,双方向的な書くことの基底的な能力である。そして,書くことの学びは,規範的な書くことと自己表現との間にある。すなわち,そこで構成された書くことの様式を規範として共有しつつ,それが反省的な調整によって獲得された自己の書くことの様式であることを確認していく経験を積み重ねていくことが,書くことの学びであると考える。
(「電子メディアを活用した書くことの学習の基礎論的考察-書くことの双方向性と書くことの双方向的な学習との接点-」『旭川国文』第20号,2006年3月)

 ここで上田が説明しようとしていることは,個性的な自己表現を,他者にも了解可能な魅力的な表現として書き手自身に認知されていくプロセスである。

出典の示し方

引用箇所の末尾に示す



コミュニケーションに参与する中で,自己の持つ書くことの様式のレパートリーを調整的に適用し続けることで,コミュニケーションの作動の継続を図ろうとすることが,コミュニケーション能力であり,双方向的な書くことの基底的な能力である。そして,書くことの学びは,規範的な書くことと自己表現との間にある。すなわち,そこで構成された書くことの様式を規範として共有しつつ,それが反省的な調整によって獲得された自己の書くことの様式であることを確認していく経験を積み重ねていくことが,書くことの学びであると考える。



上田祐二は,書くことの学びは,規範的な書くことと自己表現との間にある(「電子メディアを活用した書くことの学習の基礎論的考察-書くことの双方向性と書くことの双方向的な学習との接点-」『旭川国文』第20号,2006年3月)と述べている。

脚注・巻末に示す



 実際,インターネットにおける議論では,フレーミング(flaming) と呼ばれる,些細なきっかけから感情にまかせてお互いを罵倒しあうなどの荒れた議論が起こりやすくなると言われている。ウォレスは,匿名性により発言が自己の責任にならないために,社会慣習や制約による抑制が弱まることから,このような攻撃的な行動は,引き起こされる可能性が生じると述べている(7)。こうしたフレーミングを回避する方法として,メッセージの意味内容を解釈するための社会的な手がかりをフェイス・マークのような記号でメッセージに付け加えること(8) や,社会的な手がかりをことばで伝え合うだけの時間的な余裕を持ってコミュニケーションを行うこと(9) などが指摘されているが,一方で,非言語的な手がかりが欠如するからといって,非抑制的な行動が助長されるわけではなく,むしろ敵意のある言語メッセージを用いるかどうかが,攻撃的な行動だと受け取られることに強い影響を及ぼすといった報告もある(10)

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(7)Wallace, P., 2001( 原著1999), 『インターネットの心理学』, 川浦康至ほか訳, NTT 出版, p.159
(8) 高本修治, 1993, 「パソコン通信におけるフェイスマークの機能」, 『日本語学』vol.12-13
(9) 高比良美詠子, 2000, 「コンピュータ・ネットワークを使った集団意思決定」, 坂本章編, 『インターネットの心理学- 教育・臨床・組織における利用のために-( 第2 版)』, 学文社, p.106
(10) 佐々木美加, 2005, 『協調か対決か-コンピュータコミュニケーションの社会心理学-』, ナカニシヤ出版

出典情報

単行本から
の引用

必要な
情報

著者名,題名,出版社名,初版年月日,引用箇所のページ

表記例

中西信行『確かな読みを拓く課題解決学習の新視点』明治図書,2002年11月,pp.95-97

雑誌論文
からの引用

必要な
情報

著者名,題名,雑誌名,巻・号,発行年月日

表記例

上田祐二「電子メディアを活用した書くことの学習の基礎論的考察-書くことの双方向性と書くことの双方向的な学習との接点-」『旭川国文』第20号,2006年3月

単行本に
収められた
論文からの引用

必要な
情報

論文の著者名,論文の題名,単行本の編者,単行本の題名,出版社名,初版年月日,引用箇所のページ

表記例

中村功「携帯メールのコミュニケーション内容と若者の孤独恐怖」橋元良明『講座社会言語学2-メディア-』ひつじ書房,2005年5月,p.79

インターネット
情報からの引用

必要な
情報

著者,引用記事のタイトル,トップページのタイトル,トップページのURL,参照年月日

表記例

社団法人 著作権情報センター「はじめての著作権講座「著作権って何?」」http://www.cric.or.jp/,2006年11月30日現在閲覧可能

引用時の注意点

引用元の主旨を変えない



コミュニケーションに参与する中で,自己の持つ書くことの様式のレパートリーを調整的に適用し続けることで,コミュニケーションの作動の継続を図ろうとすることが,コミュニケーション能力であり,双方向的な書くことの基底的な能力である。そして,書くことの学びは,規範的な書くことと自己表現との間にある。すなわち,そこで構成された書くことの様式を規範として共有しつつ,それが反省的な調整によって獲得された自己の書くことの様式であることを確認していく経験を積み重ねていくことが,書くことの学びであると考える。



上田祐二は,書くことの様式を規範として共有することが重要であると述べている。

引用しないが参考にした場合



しかしながら今日の電子メディアの発展は,こうした書くことの様相を変容させつつある。たとえば総務省は,ここ数年で急速に普及したブログの利用実態について報告している。それによれば2005 年3 月末時点で,国内ブログの利用者は延べ335 万人おり,そのうち月に1 度はブログを更新しているアクティブな利用者でも,約95 万人にものぼるという。利用者は今後も増加の見通しであるが,特に,これまでホームページなどを開設したことのない一般ユーザー,なかでも若年層,女性の開設が急増しているという特徴が示されている(2)

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(2)総務省, 2005, 「ブログ・SNS の現状分析及び将来予測」, http://www.soumu.go.jp/, 2007年12月13日現在閲覧可能